授業はあっさり、さっぱり進める
思いつきレベルの授業
この動画に出てくるようなことを、実は2年生(光村下78−79「詩の楽しみ方を見つけよう」)でもやらせている。
教科書を執筆している大学の先生が、思いつきレベルでこういうことを書いたのだろう。困るのは現場の先生方。とりわけ初任者は、指導書通りにやらないと怒られると思い、「図書室に連れて行って、詩集を探させなきゃいけないんだ。いつだっけ?図書室の割り当ては…」と特別教室の割り当て表をひっくり返し、週案に予定を書き込む。それはまだましな先生で、実際に図書室に行ってみると、子どもにぴったりの詩集というのはそうたくさん揃えてあるわけではないので、連れて行かれた子どもたちは「先生。詩集ってどれ?どれを見ればいいの?」と騒ぎ始める。
こんな活動を無責任に教科書に載せられたせいで、教師も子供も図書館司書の先生もたいへん困っている。
GIGA神の助け
解決方法としては、コロナをきっかけに一気に導入されたGIGAスクール用タブレット端末の活用だ。子どもたちを図書室に連れて行くのではなく、あらかじめ教師が適当な詩集をカメラで撮っておき、全員でそれを共有し、その中から自分が気に入った詩を選ばせる。著作権の関係で家庭に持ち帰るわけにはいかないが、校内ならば大丈夫だ。
気に入った詩が見つかったら、これを原稿用紙やノートなどに視写させ、再度全員で共有すれば、気になる友達が好きな詩が分かり、「どこがいいの?」「ここがいいと思うの。」などを話し合う中で「他の詩も読んでみようかな?」と世界が広がっていくきっかけとなる。
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