評価・評定(通信簿)の考え方
テストだけで評価しない
評価・評定について文科省が示しているガイドラインは、学習指導要領改訂の度に変わってきている。昭和46年までは「Aは30%、Bは60%、Cは10%」のような正規分布に基づいて評定(相対評価)していた。
流れが完全に変わったのが平成13年。「十分満足されるもの」はA。「努力を要するもの」はCのようになり、テストの点数(量的評価)だけなく、学習指導要領の目標に照らし合わせて総括的に評価(質的評価)しなさい、という形になった。
基準を決めよ
国語や算数はペーパーテストで測定できる部分が大きい。すなわち「数値」化しやすいので数量的処理によって評価・評定できる。
一方、生活、音楽、図工、体育などはペーパーで測定できる部分は限られ、ほとんどが教師が日々授業をする見取りに依ると言っていい。毎週のように見ているのだから、大体の実力は分かる。だが、それを数値化しようとすると、感覚的になじまない。
「取り組まない。やろうとしない。最後までやりきらない。」ならばC。
「創意工夫がある。丁寧である。記録や作品、パフォーマンスに向上や努力の跡(量的・質的)が多く見られる」ならばA。
技能系の評価・評定については、かなりアバウトな部分もある。
「どうしてうちの子はAじゃないんですか?」という保護者もわずかだがいらっしゃる。その場合は、それなりの準備をし、時間をかけて説明すればいい。
昔のように正規分布に依る必要はない。ましてや小学校は受験とは関係ない。ならば甘めに多めにAを付けておくのが吉?なのかも知れない。
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