有料セミナー級音読技術

2023年3月4日

音読技術の基本

音読技術の基本は「追い読み」だ。これができなければ、素人と言われても仕方がない。たとえば音読が宿題になっていたとして、教壇に立ったことのない保護者の方は、子供が音読するのを聞いているだけか、「今のところ、まちがっているからもう一回。」と読み直しをさせる程度の技術しか持ち合わせていないのが普通だ。まちがいを指摘しても読みまちがいに気が付かない子は多い。そこで考えつく技術は、まず正しい読み方をしてやって、同じように読ませる。これが「追い読み」の基本原理だ。

ところがこんな簡単な技術ですら、大学で教わった記憶がない。今は違うのかも知れないが、教えているというのなら、次にどんな読み方を教えて教育実習の場に送り出しているのか?現場に立ったことがある大学の先生なら、2つ、3つ、即座に答えてほしい。

一文(句点)教師が読み、子供は次の文を交代しながら読む「句点(一文)交代読み」は当然知っていなければならないし、「読点交代読み」も低学年の初期段階ではよく使われる技術だ。だが、中学年以上の子供でも教師との読点交代読みを面白がってやるし、隣同士ですらすらとあたかも一人で読んでいるように繋げて読めるように練習をさせ、ペアで音読発表させると、わずか数行の発表に「おお!」「すげえ!」「もう一回読んで!」などのどよめきと拍手喝采が起こることもある。

技術の出し入れの仕方

技術を一つしか知らないと子どもたちはすぐに飽きて集中を欠く。技術を複数知っていれば、変化が生じるので集中を持続させることができる。持っている技術を使っているうちに、勘所も分かってくるだけでなく、技術と技術を組み合わせたり、細分化させたりできるようになると、持ち合わせの技術が少なくてもバリエーションで乗り切ることができる。

この動画では、一斉に読み始める時に使われる「さん、はい」と声をかける技術のバリエーションや、大きな声を出させる技術が出てくる。知らない方も多いはず。初任者でこの技術を知っているなら、授業する回数が最も多い国語の授業で立ち往生しなくて済むようになる。有料セミナーでも教えていない超お勧め動画だ。

有料セミナー級音読技術2はこちら

「初任者がまず身に付けるべき音読技術」についてはこちら

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