9割以上習得させる漢字指導2

2023年3月27日

漢字学習は宿題にしてはいけない

「漢字を練習帳に一行ずつ書いてくること」を宿題として課された事がないだろうか。

丁寧に「反復練習」をすることによって記憶を定着させる方法は理にかなっている。

問題はこれを「家でやってこい!」という教師がいる事だ。

「そんなことしちゃだめでしょ!」

漢字をまちがって覚えた場合、その記憶を消去して正しいものに入れ替えるのは、相当な困難を伴う。そんな事も分からないでやっているのは、素人と一緒だ。

最初は正しいフォーム(お手本)を、目で見て(視覚)、声に出して筆順を唱え(聴覚)、指で何度も覚えるまで繰り返し書いて(触覚)脳にインプットする。

次に「正しく覚えているか」どうかをチェックする。これは一人では難しい。隣同士、向かい合って空中に画数を唱えながら書いてチェック(空書き)してもらったり、机の上に指で書いてチェックしてもらったりする。最後に黒板に出てきて書いてもらい、教師がチェックしたり、あるいは教師の方に体を向けて空書きをさせてチェックしたりすると、まちがっていればすぐに気が付き、訂正するのも容易い。

学校でやるから身に付く

こうしたことは、本来、学校で毎日10分程度の時間を取って身に付けさせるべきことだ。

学校で国語の時間が始まる最初の十分で「漢字学習」に取り組む「習慣」をつけてれば、家に帰っても同じように10分程度は、漢字学習に取り組む事ができるようになる。

そうした事をせずに、毎日宿題プリントを配ってマル付けもせずに提出させたり、漢字練習帳に汚く書きなぐったような文字を書かせたところで、何の意味があるのだろう?

「9割以上習得させる漢字指導1」へ

最新版【授業の百科事典】リンク集データの入手は【ヨッシー’s STORE】へ