誰でもできる道徳(討論)授業
道徳授業は討論授業と同じ
「なるほど。このように考えればいいのか!」
道徳の授業というのは,討論の授業と同じ組み立ててできる。そう考えれば、分かりやすい。
①主人公の考えが変わったところはどこか。
②変わる前と後、それぞれ漢字二文字で表す。
「変わる前と後」の二つに論点を絞りし、意見を言わせる。
何度も手を上げて言いたがる子がいる。「いろいろな人の考えを聞くのが道徳の時間」だから、一度発言した子は発表を制限し、発言していない子に言わせる。
このように発言を制限しておいて、普段言わない子が自信なさそうに手を上げて発言したら「いい意見だなぁ」と力強く褒めてやると自信がついていく。
③意見が出尽くしたところで、教師の考え(漢字二文字)を、ヒントを出しながら予想させる。
最後にそのように考えた理由(講話)を述べる。
その場で道徳授業を組み立てる
①は、1カ所に決まる時もあれば複数の場所が候補になる時もある。
「前はこうで、後はこうなっているからここで分けた」
と理由が付けられればいい。
「なんとなくそう思った」
これも構わない。低学年などは理由を上手く言語化できない子が多い。分かれる場所が直感的に分かだけで十分だ。それで自信がつく。
②は「教師が答えを持っておく事」の重要性を指摘している。
事前に教材を通読しておく時間がなかった場合、教師が教材を音読しながら①と②を考えればいい。③は子どもたちの発表を聞きながら、どのように説明をしたら納得させられるのかをアタマの中で組み立てていき、短く述べる。
最後に教科書の余白に「今日の道徳で考えた事」を短く書かせ、時間があれば発表させる。道徳ノートを作って書き込みさせてもいいだろうし、振り返りカードを作っておいて書かせてファイリングという手もある。
このように考えると、討論の授業を組織できる腕があれば、道徳授業はその場で組み立てる事も可能だ。
指導書通りにやる授業と比べて、どちらが自分に向いているのか、子どもたちに合っているのかを考え、取捨選択すればいい。
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