小学校のテストは「授業の延長」
テストは受験じゃない!
「小学校のテストは受験じゃなくて、授業の延長。」
「授業でできるようにさせる。分からなかったら、答えを教えてやる」
初めて聞く人にとっては,衝撃の言葉だろう。いかに教師が受験に毒されてきたか?そのことによって、どれだけ多くの子どもを傷つけてきたことか。
そうしたことに全く気付かず、反省もしない人が、再任用で現場に居座り、子どもたちを繰り返し傷つけ、自信を喪失させていくのは許せない。
できなかったら、答えが書いてある紙を渡し、それを写させればいい。写しているうちにできるようになる。学力低位の子は,そうやっても答えを写しまちがえる。そしたら「ここ、ここ。よく見て。」と、薄く赤鉛筆で答えを書いてやって、それをなぞらせればいい。なぞって持ってきたら預かる。
石の上にも半年
これを半年も繰り返しているうちに、ある日急に点数が取れるようになり始める。やってみれば分かるが、これはどんな学級でも同じように起こる。
同じことは「忘れ物」についても言える。忘れたのなら貸してやればいい。子どもから感謝される。子どもは先生が大好きになり、言うことを聞くようになる。あの先生の言うことだから、ちょっとがんばってみようかな?と思うようになり、がんばる姿が見られるようになる。そしたら「おお?がんばってるな」と褒めてやればいい。いや、自然に褒め言葉が出てくるのが教師というものだ。心が込もった褒め言葉が次々と出てくるので、授業がいい雰囲気になってくる。なにをやるにしてもうまくいくようになる。
一番いけないのは、子どものためだとか、将来困るからとか、あれこれ理屈を付けて貸してやらないこと。これまでに何年も同じようにやってきて、うまく行った試しはないはずなのに、ずっと変えない。子どもが変わらないのだから、何を言おうと「ダメ」な方法なのだ。
鉛筆1ダース。消しゴム20個
子どもの忘れる物というのは決まっている。「鉛筆と消しゴム」が両エース。これらを事務室から貰ってきて透明ボックスなどに入れ、教師の机の上に置いておく。
借りる時は「先生ごめんなさい。消しゴムを忘れました。貸して下さい」と言って持っていかせる。低学年ならこのセリフをボックスに書き込んでおいて、それを見ながら言わせるのもあり。忘れ物をしたという「事実確認」と「反省」と「依頼」する時の言い方を身に付けさせる練習の場にもなる。
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