道徳授業の定石化 「だいすきなフルーツポンチ」(東書2年)だれにでもこうへいに
定石展開でバッチリ授業
「公正公平」を扱う道徳授業も定石展開と発問で悩まずバッチリ授業ができる。
登場人物は「ぼく」(赤丸囲み)と「かおり」(青丸囲み)。「しゅんた」と「けんちゃん」は、名前は出てくるがセリフはない。読み聞かせながら色鉛筆またはマーカーで丸囲み(=ナンバリング作業)させる。内心語を示す( )も番号を付けていく。「読み聞かせ+ナンバリング」作業は、必ず行うべきフォーマットだ。
「人物評価」の確定
①「誰がいい人ですか?」→かおり
②「誰がだめな人か?」→ぼく
③「何が問題か?」
この話は「ぼく」がなかよしの「しゅんた」さんに多くフルーツポンチをあげ、その分、おとなしい「けんちゃん」のを減らせばいい、という自分勝手な考えで行動をしようとする。
②は「ぼく」と答えてくれるはずなので、「何が問題なのか?」と尋ね、理由を言わせる。
・「なかよし」だからと言って、しゅんたさんだけ増やすのはだめ。
・「けんちゃん」がかわいそう。
・「量を決めて配らないと、最後に足りなくなる。」
子どもの話をうなずきながら聞き取り、
「なかよしでも×」
「(黒板に)書いて」
のように言葉に出して短く要約してやって、それを発言者に板書させる。
教師は板書しない。背中を向けると、話を聞こうとしない子がいるからだ。子どもたちの方を向いたまま、次の子を指名し、同じように発言を聞きとる。
変換点の検討
④どこから変わったのか?→しゅんたさんのをよそう所から。
⑤前はどういう「ぼく」?→フルーツポンチ大好き。よそうのが足りなくならないように気を付けている。みんな同じになるよう気を付けている。
⑥後はどういう「ぼく」?→しゅんたさんだけひいき。けんちゃんだけ差別。
自分に返す
⑦〜⑨をそのまま使う。
⑦「自分はどっちですか?」
⑧「今の自分は、前か後か?」
⑨「これからどうなりたいのか?」
これらに正解はない。⑨は、ひいき、差別をせず、公平にしたい、という子が大多数だろう。わざとひねくれた反応をする子がいても、「ほおー(^_^)」と笑顔でスルー。
⑩「そういう体験はない?」
⑪「そういうお話を知らない?聞いたことがない?」
「一年の時、おかずをよそいすぎて叱られた」と言った話が出てくるだろうから、全部笑顔で受け止めてやればいい。
最後の講話は、
「実は、先生も『ぼく』と同じ事をしたことがあるんです。」
「でも、最後はばれてしまいました」
その場で思いついた作り話であったとしても、「オチ」さえまちがえなければ問題はない。
大事なのは、講話の後に「授業の感想=わかったこと、きがついたこと、おもったこと」を教科書最後の余白などを使って書かせておくこと。
「こうへいになるように気をつけたい」
「えこひいきしない」
どのように書けばいいかの例文(お手本=モデリング)まで示してやらないと、二年生は何も書かない子がいて当たり前。そうやって毎時間、「授業をした」という痕跡を残しておくことが何よりも大事だ。
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