道徳授業の定石化 「お月さまとコロ」(光村2年)海外子女もこの資料で学ぶ
海外子女が使う「光村」道徳教科書
日本人学校や補習校で学ぶ子どもたちが使っている教科書一覧が海外子女教育振興財団のHPにある。道徳は「光村」版が採択されている。光村2年生教科書に載っている「お月さまとコロ」は、教育出版、日本文教出版などにも掲載され、文科省資料「わたしたちの道徳 小学校1・2年生」にも収録されていた。
定石授業展開
①登場人物の確認→②変換点の確認→③自分との比較→④講話
登場人物は、コロ ギロ お月さま
会話文に番号を付ける。話主を確定するのは難しくない。
「人物評価」の確定
①「誰がいい人か?」
→ギロ=おこって文句ばかり言うギロを麦わら山に行こうとか歌を歌おうと声を掛けている。
→お月さま=コロに話しかけ、いつも「明るい声が出たときの気持ちでいるんだよ」と励ましている。
②「誰が一番だめか?」→コロ=わがままをしたり、文句を言ったりしている。悪いと思っても素直に謝れない。
変換点の検討
④「どこから話が変わっているか?」
→お月さまに声を掛けられた所。
⑤変わる前はどんなコロか?→わがまま。自分勝手。暗い。泣きそう。
⑥変わった後は?→明るい。素直。いい子。笑顔。
自分に返す
⑦今の自分は、変わる前、変わった後、どちらに近い?
⑧似たようなことを思ったり、考えたり、したりしたことがないか?
⑨これからの自分は、どちらになりたいか?
⑩教師の講話 この教材は「正直・誠実」を扱っているが、この教材の内容からすると、怒って素直に謝れなかった時の教師の体験を話をしてやるといいかもしれない。また、暗くて泣きそうな顔をしていた事に気づかなかったコロが、にこにこ「笑顔」で歌ってから明らかに変わっている事を取り上げ、「笑顔」でいると運が良くなる、というような話をしてやるのもいいだろう。
なによりも大事なのは「さらっ」と終わらせること。
様々な指導案を見ると「暗く沈んだ自分の顔」を見たときや「心が晴れ晴れとしてきた」時のコロの気持ちを言わせる指導がメインとなっている。だが、ASD傾向の強い子どもたちにとって、書かれていないことを想像させられるのはとても難しい。苦痛な時間が延々と続く授業に耐える子どもの気持ちを少しは想像したほうがいい。
さらっとやれば十分!
「過ぎたるは及ばざるがごとし」
わかりきったことをしつこくやるのは、「道徳嫌い」を作るだけだ。
「モデリング・ナンバリング・ネーミング」誰でもできる討論授業2ついてはこちら
最新版【授業の百科事典】リンク集データの入手は【ヨッシー’s STORE】へ
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません