道徳授業の定石化「花さき山」(教出3年)感動、畏敬の念 〔心の美しさ〕の考え方

2025年3月16日

「感動・畏敬の念」を扱うのに最適な教材?

「感動・畏敬の念」を扱う教材は、低学年では「七つのほし」「しあわせの王子」高学年では「青の洞門」が複数の教科書で収録されている。

「花さき山」も、先入観なしで読めば「いいお話ですね。」という感想が出てくるだろう。

「やさしいことをひとつすれば、ひとつさく」

「主題は何か?」と問われれば、「やさしさ」だとか、「自己犠牲」だとかという事になってくるのだろう。しかしそれをもって「感動」「畏敬の念」と繋げるのは強引すぎる。それでもなんと全6社で採択されているのだから、よほどこの内容を扱うには適した教材と判断されているのだろう。

定石発問で組み立てる

人物評価

「誰がいい人か?」

→あや=妹のために服を買ってもらうのを我慢した。

→あんちゃん=弟のために甘えたいのを我慢している。

→やまんば=あやに「優しいことを一つすると一つ花が咲く」ことを教えてくれた。

変換点の検討

②「どこで話が変わっているか?」

あやが山で道に迷ってやまんばに会った所から。

③会う前はどんな子か?

→優しい。我慢強い。兄弟姉妹思い。

④会った後は?

→より優しくなった。

自分と比べる

⑤今の自分は、山姥に会う前のあや、会った後のあや、どちらに近いか。

⑥似たような事があったり、知っていたり聞いたりしたことはないか。

⑦これからの自分は、どちらになりたいか。

終末をどうするか

「道徳は、最後、押しつけになってはいけない」と、よく言われる。

⑥の部分をどれだけ引き出すかで、いい感じで授業が終わるかどうかが決まるだろう。そのためには、少人数グループで話し合わせるのも一つの方法だ。鍛えられている学級ならば、指名なしでの意見発表も可能だろう。この辺りは、普段の学級での授業運営次第とも言える。

あまり意見が出ないようなら、いつものことだが、教師の話をしてさらっと終わらせる。

もし子どもたちから出されていた意見が「我慢が大事」のような話になっていたのだとしたら、教師講話の中で「先生は、こんなこと「も」思いました」という形で、
「よりやさしく。より我慢強く。より兄弟姉妹を思う。そういう心のありようを『美しい』と言う人もいます。」
と修正してやるのもいいかもしれない。

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