「馬のおもちゃの作り方」楽々指導

11月教材「馬のおもちゃの作り方」の指導は時間がかかる。初任者なら立ち往生する。中堅以降、ベテランの教師でも手に負えない先生が多い。指導書に示されている配当時間も14時間もある。

ここでは伴氏の指導が役に立つ。時間がある方は是非ご視聴されることをお勧めする。(時間がない方は、以下の要約を参照)
要は、しつこくやらないこと。少し経験を積んだ人ほどうまくやろうとして失敗する。

2国光下39「馬のおもちゃの作り方」 2021.09.27
https://youtu.be/wTwQkAWYnZg&t=2m15s
1 範読
2 「順序を示す言葉が大事」と話す。
接続詞①まず ②つぎに ③それから ④さいごに ⑤これで
を教科書から探させる。赤鉛筆で囲ませ、番号を打たせる。
「このように、説明文は、順序が分かるように書かれています。みんなが人に説明をする時も、順序の言葉を使うと分かりやすい」
時間があれば例を示す。
まず、つぎに、さいごに、を使って簡単な説明をさせる。

2国光下39「馬のおもちゃの作り方」2021.10.4
https://youtu.be/U06DHGiR5mA&t=7m18s
「けん玉の作り方」をまねしなさい。なぞりなさい。写しなさい。
作文の基本は「写す」こと。拡大コピーして印刷してやって、
「なぞったらそれでいいよ。」
「早く終わったら、絵もなぞって、色をつけて。教科書を見ていいから。」
「自分でも、けん玉以外のを書ける人は書く。」
「書けない人は、もう一回なぞる。」
どっちでもいいよ。自分で選びなさい。
別のおもちゃで、まず、つぎに、それから、さいごに、くらい使えていたら100点。
写せた子も100点。
オリジナリティーが出せる子もいれば、出せない子もいるんです。
それは、泳げる子もいれば泳げない子もいる、ということと一緒。
さかあがりも全員ができるわけがない。最初は。
だから最初は、下駄を履かせる。
「これを写して、それでいいよ。」って。
それが何回かやっているうちに、
「自分でも書けるよ。」ってなっていく。
それまでは水泳と一緒で、ずっとヘルパー付けている。ビート板持たせて泳がせる。
自転車だったら、補助輪付けて走らせる。それが「写す」って言うことです。
それなしに、いきなり自転車に乗れる人っていないんですよ。よほどの天才じゃない限り。
転びます。倒れます。血がでます。それで嫌になる。
作文の授業って、みんな嫌でしょ?
書けない。何、書いたらいいか分かんない。どうしたらいいのか分かんない。
泣くでしょ?子どもが。
何でか?って言うと、手本を写させてないでしょ?簡単なことなんです。
それをまずやらせて下さい。何度も何度も。
やった上で、「自分でも書ける人は書きな」って。
そこを最初から子どもに丸投げしているわけですよ。
犯罪的にひどいです。
山ほど泣いてますよ、日本中で、子どもが。
それだけはしないように。
ここ(※教科書)に持っていって考えれば、もとの説明文のところで、接続詞だけ押さえて、「これを使ったら上手だよ」って言って、それぐらいのもんです。
あっさりと、軽くやるんです。授業というのは。
ネチネチ、ベタベタとね、グタグタってやっても、最悪です。
今日も質問を受けました。
説明文の授業で、15分もしゃべってんだって。
ずーっと教師が説明。説明文を説明するんですよ。
絶対止めて下さい。
説明文を説明されたなんて、吐き気がするって言ってました。その人。
見てて吐き気がしたって。たぶん教室逃げ出した。
子どもがよく我慢してる、って言ってましたよ。
教師ですよ、その人、ベテランの。
他の方のね、ちょっと相談受けて。
見に行って。気持ち悪くなる。
大人だから。気持ち悪くなる。
しゃべらないことです。あっさり、さっぱり。

「おもちゃの作り方をせつめいしよう」2021.10.26
https://youtu.be/fWttkiAirXs&t=24m44s
結果報告

「初任者がまず身に付けるべき音読技術」についてはこちら

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