「音図家」専科の時数管理。週案で確認。学期始め&終わり+運動会前も「授業なし」で大丈夫!
「68 70 60 60 50 50」とは?
これは1年〜6年の図画工作科授業時数を順に並べた数字だ。
1、2年生は毎週2時間。「68〜70時間」の図工授業。
もし週2時間ずつ図工をやっていると、3,4年は「10時間」、5,6年生は「20時間」の授業時数超過となり、他教科の授業を圧迫することになる。作品が完成しないため、定められた時数を超えて授業をしないといけないという事情はもちろん分かる。
とは言え、専科教諭が非常勤講師で「勤務時間の上限あり」という雇用条件ということもよくある。すると、基本的には時数超過して勤務することはできない。「超えた分は無給で構わない。」と言ったとしても、万が一、事故等が発生して児童がけがなどしてしまうと、管理職はもちろん、講師もペナルティーを科せられることになる。非常勤講師とは言え、お金を頂いて働いているのだから、決められた時間内で仕事を終わらせるのがプロだ。
「計画的」に休もう!
さて、5,6年生の図工「20時間」は、2時間続きで授業すると考えるなら「10週」分に当たる。これを前後期に振り分けると、「前期5週+後期5週」は授業しなくていい計算になる。
3,4年生の10時間=5週分も同じだ。
4月最初の2週は授業なし。最初の授業はゴールデンウィーク前の週に行う。
夏休み前と夏休み明けの週もなし。
年度末の1週もなし。
これで「2+1+1+1=5」週になる。
5,6年生は教科担任制を採っている学校も多いので、実際にはもう少し複雑になってくる。音楽や家庭科も専科教諭が2時間ずつ授業を受けもってくれていれば、毎週しゃかりきに図工の授業をする必要はない。行事が少ない前期に毎週図工を入れて授業を進め、運動会や卒業式などの行事の多い時期はやらないくらいでもいいだろう。
学習指導要領では、「年間時数は35週」を標準として指導計画を立てることになっているが、週案上で「年間44週」前後。さらにおよそ「10週」分の余剰が発生する。
つまり3,4年生なら、時間割変更が多い「運動会前」2週+冬休みの前後2週+年度末1週=5週を専科授業なしにすれば、3月末まで勤務できる感じになる。
もし「授業を前倒し」しすぎて進めてしまうと、1月ぐらいに勤務時間の上限が来る。
すると2月、3月は専科授業がなくなって子どもたちの時間割に変化が乏しくなり、ストレスの元となる。
担任は「空き時間」がなくなり、仕事が滞る。
こうしたことを避けるには、先を見通して「計画的に休みを入れる」こと。
「週案を書く」意味はここにある。担任だと週ごとの予定変更が多いので、「週案は毎週書く」が基本になっているかもしれない。
専科教員なら、年度初めに1年分を一気に週案に入れてから、行事を見ながら修正していく。すると想像以上に早く時数が足りてしまうことが分かる。あとは前述の期間を参考に「どこで休みを入れるか」考える作業は案外楽しいものだ。
「計画的に休もう!」
無理して働く必要はない。
平日、ガラガラの映画館で、見たかった話題の映画を観る。行きたかったスポーツ観戦や美術展に出かける。
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