教科書、準備完了。授業を始めよう!

教科書配布

新学期。連絡事項を伝え、配布物も配った。

新しい教科書を教室に運び込み、黒板前に給食配膳台を広げ、その上に教科書を積み上げる。

座席順に前に来て1冊ずつ(※薄い教科書は2冊くっついている事がある)手に取り、持っていかせる。

もちろん教師が子どもの目の前で1冊ずつ手に取り、渡してやってもいい。要は確実に1冊ずつ持っていかせることだ。

全員が座席に戻ったら、念には念を入れて確認。

教師は両手に1冊ずつ教科書を持って前に立つ。子どもたちにも両手に同じ教科書を持ってまねをさせる。

全部の教科書が行き渡っている事を確かめたら、ネームペンを出して丁寧に名前を書くよう伝える。持っていない子には貸し出す。インクがこすれて名前が読みづらくならないよう、机の上に広げて待たせる。15分程度はすぐに経つ。

中には「家で書いてもらう」と言う子が必ずいる。そういう時は、裏表紙を開けた最後のページに鉛筆で名前を書かせておく。後日、名前が書かれていない教科書が出てきたなら、そのページを開けてみると鉛筆書きで名前が書かれているかもしれない。そこに名前が書かれていないのなら、自分のクラスの子の教科書ではない事が分かる。

教科書にアイロンがけ

名前を書き終えたら、次は教科書を開きやすくするため表紙と裏表紙に折り目を付ける別名「アイロンがけ」と呼ばれる作業をする。

黒板の前に立ち、両手で教科書を持って見せながら、

①「まねします。」(※全員がまねしていることを目で確認する)

②「左手の所。たてに折り曲げる線があります。指でなぞる(※やってみせる)。裏側も。なぞる。お隣さん、できているか、見てあげる。」

④「表紙の線、こんなふうに両手使って、少しずつ、はみ出さないよう、ゆっくり、ていねいに折る。」

⑤「表と裏、折れた人、音を立てないで立つ。」

「なぞります→なぞる」のように「短く」「言い換えず」「繰り返して」言うことで、ADHD傾向が強い子たちが取り違えたり混乱したりせずに作業できる。「なぞる」「折る」「立つ」などの動作は、実際にやって見せる(テレビ画面に映し出して見せるのもよい)となおよい。また「立ったり座ったり」させる事で「誰ができて誰ができていないか」を瞬時に確認(評価)することもできる。一石二鳥の指示でもある。

さぁ、授業を始めよう!

ここまで準備できたなら、

「さぁ、授業、始めましょ!」

子どもたちは「授業が先に進んでいる!」ことを嬉しがり、他のクラスの子に自慢したがる。

国語。算数。教科書を使う授業なら何でもいい。

たとえば国語。

「表紙」「読みます。」「まねします。」

「国語」(こくご)

「三上」(さんじょう)

「わかば(わかば)」

表紙をめくり、教科書の使い方などが書いてある所は、

「聞きます。」

と「超・高速モード」で読んでやる。笑いが起きる。

国語なら扉に「詩」が書いてあるので、

「このページ、『扉』と言います。言ってごらん。(とびら)」

「まねして読むのを『追い読み』と言います。追い読み(おいよみ)」

「今、『おいよみ』と言った人?賢い!『追い読み』と言ったら、追い読みします。」

「追い読み。『わかば』(若葉)」

国語ならこんな具合に進めながら、「追い読み」と言われたら追い読みをする、というような学習ルールを一つずつ教えていく。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」をじっくり、ていねいに行っていくわけだ。簡単なことを一つ一つやらせ、褒めて認めて、「自分はできる!」「うまくやれそうな気がする。」と思わせることが学期はじめには必要だ。

何をやるのも苦手で、引っ込み思案な子たちは、「褒めて褒めて褒めて褒め、調子に乗りすぎるぐらいまで褒めまくる」でちょうど良い。

まちがったり失敗したりしても「グッドトライ!」「失敗したことに意味がある。」「これだとうまく行かないって、分かってよかった!」と、漫才コンビ「べこぱ」のような前向き言葉に変えて褒めるといいかもしれない。

他クラスに遠慮は無用

いざ授業をしようとするとき、初任者の場合、

「このやり方でいいのかな?」

「他のクラスと同じやり方なのかな?」

「違うやり方していいのかな?」

こうした言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡っているのではないか?

他の先生とやり方が違っていてもいいんです。構わない。違っていても気にしない。

自分は自分のやり方でいくしかないんです。

ヨッシーに言わせるなら、ほとんどのクラスは、ヨッシーと同じやり方で授業してない。

どっちのやり方がいいのか?と言われたら、ヨッシーの方が分かりやすく、効率的に授業をしている、と思える。だがヨッシーの指導方法がとても効果的で良いと言われても、それを他の先生に強制することはできない。

ベテランであろうが初任者であろうが、どんな先生であっても、自分が受けもった学級の子どもたちと自分の力量に合ったやり方を考え、工夫を加えて授業をしている。だからといって何でもやって良いわけではない。危険なことや学習指導要領から逸脱している事はできない。

学校や教師に対して学習指導方法の工夫や改善を図ることは指導要領にも明記されている。授業進度や方法を他クラスの教師に遠慮して合わせる必要は何もない。

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