道徳授業の定石化 授業の最後は「自分に返す」発問で締めくくる
道徳授業の進め方・伴氏コメント(文字起こし)
(10分46秒あたりから)
道徳というのはね…
「誰がいい人ですか?」①
誰がだめっ…ちゅうのも悪いけども、
「誰に問題がありますか?」②
「どこから変わったんですか?」③
で、どこかで変わってる…(教科書を指さしながら)この辺で変わっているでしょ?
それを特定してやって、じゃあ、その
「前はどういう状態(ですか?)」④
「後ろはどういう状態ですか?」⑤
って、言って(=質問して)やって…(それは)
「自分はどれですか?」
国語の場合は、そこから違うところに行くんだけども、
道徳の場合は、
「自分はどっちですか?」⑥
自分に返さないといけないんですね。
「今の自分は、前か後か?」
「これからどうなりたいのか?」⑦
あるいは、
「そういう体験はないか?そういうお話を知らないか?聞いたことがないか?」⑧
そういった形でやっていく。
暑苦しくやらない。
①〜⑨が「道徳授業の定石化」を進めていく上での基本発問である。
あとは教材によって、どの発問をどの順番で使うか?
使う発問の出し入れの上手・下手は、教師の腕にかかっている。
ちなみに定石発問1⃣は、「あらすじ」の確定であり、
「登場人物」「セリフ」「したこと」
この三つを、教師が教材を読み聞かせながら、子どもたちを指名し、テンポ良く確認していく。
定石発問2⃣は、中心人物の変換点の検討。
伴氏コメントの①〜⑤の発問を使う。
定石発問3⃣は、今の自分、未来の自分の選択
道徳授業の肝であり、⑥⑦を使って組み立てる。
教材が子どもの実態にフィットし、話合いが盛り上がることもあれば、しーんと静まりかえってしまうこともある。
反応が薄かったら、それは発問の選び方が子どもたちの実態にフィットしなかっただけ。
「う〜〜ん。むずかしいですね。そうだよね。言いづらいよね。じゃあ、これは置いといて…」
と発問を引き取り、まとめ発問⑧
「そういう体験はないか?そういうお話を知らないか?聞いたことないか?」
に進む。
子どもたちから出てこない場合も当然ある。それは教材の空々しさが原因だったりすることもあるが、それはそれで仕方ない。だからといって、教科書を使用する義務があるため、扱わないわけには行かないのだから、「授業をしました」という痕跡を残しておくことが大雪だ。
教科書教材の末尾の空白に、「今日の授業の感想」を書き込ませる時間に充てる。内容の検討を授業時間ギリギリまでやらない。暑苦しくやらない、とはそういうことだ。
道徳授業の定石化「①登場人物の確定」「②変換点の検討」「③今と未来の選択」についてはこちら
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