進化形「即時フィードバック採点法」

技術は進化する

「即時フィードバック採点法」の基本形については、以前もご紹介している。

技術は使われているうちにブラッシュアップされ、さらに時短が可能となる。例えば、①誤答がなかった子のテストは、逐一◯を付けず、点数欄に「100」だけ記入して預かる。

②誤答があるこのテストは、その箇所を丸で囲み、赤鉛筆で「ここだよ」とちょんちょんと印を付け、子供に渡す正答シートにも◯囲みや下線を引いてテストと一緒に渡し、自席に戻って書き直しをさせ、再提出。

③100とだけ書いてある子は、補助簿に斜線のみ記入。

④誤答直しをして再提出した子のテストは、丸囲みをした箇所が正しく直してあることを確認。丸囲みがしてあるので、その分の点数を引いて補助簿に書き入れる。

これが終わったら、再提出されたテストの合計点数欄全てに下線付きの💯と記入。こうすると、一発で100点だった子とそうでなかった子が、点数の書き方(下線ありかなしか)でできる。なぜこんなことをするのか?

「いつも100点なんですが、大丈夫ですか?」

と尋ねられた時、点数欄に下線があるものは、解答を見ていただくと赤鉛筆で印が付いているので、そこが誤答箇所であることを伝え、補助簿に控えてある点数を知らせる。

「それでいいんですか?」

と聞かれたら、

(イ)答えを見せずにもう一度考えさせ、できるまで何度も解き直しを命じても本人を苦しめるだけで、苦手意識を植え付けるだけになる。

(ロ)正しい答えを見て写すことにより、まちがったわけが理解できる。

(ハ)1冊ノートを用意し、持ち帰ったテストを見てまちがえた問題だけをノートに写し、再度解き直す習慣を作るとよいこと。

(二)ノートを時々見返すこと。

こうした方法(技術)を伝えると、親は納得してくれる。

○だけ付けるから時短できる

手元には「100」と書かれているテストと、答え直しをして再提出された💯と書かれたテストがある。

あとは全てのテストの回答欄を再チェック(※ここで採点間違いに気付くことも少なからずある)しながら◯を付けていく。○だけしか付けないので、作業スピードはどんどん速くなっていく。1枚テストに○を付け終わる度に子どもの名前を呼んで返却。

技術はどんどん進化していきます。

「テストの採点方法」についてはこちら

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