道徳授業の定石化「さるへいと立てふだ」(東書2年)正直、誠実〔明るい心で〕
あらすじ
けちん坊で食いしん坊のさるへいは、「これはしぶがき、たべられません」と書いた立て札を立てて、赤くなってきた柿の木の実を独り占めしようした。翌朝、「うそをかいてはいけません」と立てふだに書き込まれていたのを見てびっくり。そこで「このかきの木のもちぬしはさるへい」と立てふだを書き直したところ、翌日「ほしいかたは、えんりょなくとってたべてください」と書き込まれたのを見て気味が悪くなった。結局、他のさるたちがやってきて食べていったので、さるへいは少ししか柿を食べられなかったが、その代わりにたくさんの友達ができた。
定石①「登場人物」「セリフ」「したこと」の確定
「登場人物」 さるへい(赤丸囲み) なぞの人物(青丸囲み) さるたち(黒丸囲み)
「セリフ」 ア、イ、ウ、オ=さるへい エ=さるたち
「したこと」
さるへい ①しんぱい ②立てふだを立てる ③びっくり ④首をかしげ、苦笑い ⑤立て札書き直し ⑥気味が悪い ⑦渋いかお ⑧少ししか柿を食べられなかった
さるたち ぞろぞろやってくる 毎日柿を食べに行く さるへいと友達になる
※中心人物は、登場回数やセリフ、したことの記述が多い「さるへい」。
定石②中心人物の変換点の検討
「さるへいの行動が変わったのはどこからか?」=オ「さあさあ、どっさりたべてくれたまえ」
「変わる前のさるへいは、どんなさるか」=ずるい うそつき 自分中心 わがまま
「変わった後は」=やさしい ふとっぱら
定石③今の自分、未来の自分を選ぶ
「今の自分は、変わる前のさるへい、変わったあとのさるへい、どちらに近いか」
「さるへいのようになるために、これから友達や家族に対してしたいことは何か」
「はじめて会う人に対しては?」
まとめ
教材末尾の余白に「わ・き・お」について書かせ(※時間をたっぷり取っていい)、ロイロノートなどのアプリで書いた事を写真で撮って提出。
「似ている話」や「だれかから聞いた話」があれば発表させる。教師の体験談(少々脚色ありも可)があれば、話して終わる。
道徳授業の定石化「①登場人物の確定」「②変換点の検討」「③今と未来の選択」についてはこちら
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