学力の低い子へのサポート〜第一歩は「そっくりそのまま答えを写すこと」の困難さを理解することから
音読カードや宿題チェック表は、その場で返す。
担任がお休みしたため、「4時間目まで2年◯組に補欠で入ってください。」と頼まれたとしよう。
教室に入ると、担任の机の上に前日までに取り組ませたテストが入った袋や宿題プリントがそのまま置かれているのはよくある光景だ。もしも毎日の宿題になっている「音読カード」や宿題チェックシートのようなものが教卓に積まれていたら、教師チェック欄に「✓」印を書き込み、「◯◯さん」と子供の名前を呼び、手渡しで返却する。全員配布のチラシなどの印刷物があれば、一緒に渡してしまう。宿題を出してない子も当然いる。
「このチラシ、もらってない人いませんか?」
こうすることで、宿題を出さない子のチェックもできる。
「チラシ、取りにいらっしゃい。」
とその子たちに声を掛け、取りに来させ、「すぐに取りに来た。えらい。かしこい。」などと言いながら手渡しつつ、顔を見ておく。宿題を出せない何らかの事情があるような子なのだから、要配慮な子たちでもある。
採点は誤答にチェック「・」印を付ける。◯を付けるのはあと回し。
こうした作業が一段落したら、プリントが積まれたまままの教師用机の上を片付け、作業スペースを作る。
テストの答えが近くにあればそれを見て行う。なければ、子供のテストを上から順に数枚見ていくと、どの子も同じ解答の問題は「正答」、解答にばらつきがあるのが「誤答」と分かる。ばらつきのある問題だけきちんと考えて正答を出しておけば、採点可能になる。
採点は、
①「正答にマルを付けない」
②「誤答」が書かれている「回答欄の外側」に赤鉛筆で「・」を付す。
③全問正解した子のみ、点数合計欄に「100」(※下線なしで「100」とだけ)と書く。
なぜマルを付けないのか?
採点作業時間が大幅に減る!
「低学年、算数、裏表あり」テストが30人分程度なら15分ほどで誤答チェックが終わるだろう。
あとは誤答数をチェックし、満点でなかった子の点数をテストが入っていた紙袋の内側に、1〜30番まで番号を書き込み、番号の横に点数を転記したら、テストを袋に入れておく。
赤鉛筆で「マル付け」をするのは、この後だ。
ひたすらマルを付けていく。のだが、たとえば「大問1⃣」の中に小問①②③があって、それが全部正解なら、「3つまとめて」大きく丸で囲む。
また採点途中に、誤ってマルを付けてしまうこともあるので、回答に赤鉛筆のマルが重ならないよう、薄く大きく付けるといい。そうしておけば、消しゴムで消すのも容易だ。インク式の採点用の赤ペンやボールペンで採点すると、訂正に手間がかかるし、知らないうちにテスト用紙や手にインクが付いてしまう。
テスト直し箇所が半分以上の子は、最初の一文字を薄く書いて返す。
マル付け作業が終わったら返却し、テスト直しをさせる。まちがいが数問の子はすぐに直して持ってくるので、返却順は後回し。
「半分以上まちがっている子」は、学習内容を習った通りに再現できない=血肉化されていないため、点数も低いと考えた方がいい。すると、正答シートを渡しても「答えを見つけ、そのまま写す」ということができなかったり、時間がかかる可能性がある。最近はタブレット端末にテストの最後にあるQRコードを読み込ませると正答シートが出るテストを採用している所も多い。その一手間が入る分、学力低位の子は「テスト直し」に時間がかかる。紙ベースで正答シートを渡したとしても、「写すべき答え」が書いてある箇所を見つけられない子も実際にいる。
テスト直しの箇所が多い子は、回答欄が空欄の場合は最初の1〜2文字を赤鉛筆で薄く書いてやり、正答シートの答えに丸囲みをして渡し、「ここ、写して」と言って写させる。
ここまでしても時間がかかるはずなので、テストは先に返してあげ、答えを写す時間を作ってやるとよい。
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