読書感想画ー「そうだ、いいものつくってあげる!」2026年読書感想画コンクール課題図書
読み聞かせは「あらすじ」を伝えてから
「そうだ、いいものつくってあげる!」は、ちっちゃい女の子が可愛がっている愛犬を一方的?におもんばかって、あれこれ思い浮かんだ「いいもの」を作るが、思い通りに行かなくて怒り爆発。ちょっと落ち着いて作った物を見直してみると、案外、作った物のいいところが見えてくる、という成長ストーリー。
ちなみにネットのあらすじはもっと上手にまとめてある。版元「絵本塾出版」のあらすじは以下の通り。 「うまくいかない。でも、あきらめない! しっぱいを重ねながら、気がついた“大切なこと”とは…。 おんなのこと いぬは なかよしコンビ。 あるひ、おんなのこは 「いいもの つくってあげる!」とがんばります。 でも、なかなかうまくいかない…。 イライラして なみだがでちゃうけど、 いぬとさんぽにでたら きもちがすっきり。 たくさんのしっぱいのなかから、すてきなヒントをみつけて…。」
特に低学年の子に読み聞かせをする際は、あらすじを伝えてから読み聞かせるのがよい。そうしないと、最後まで集中して聞けない子も少なからずいるからだ。
ちなみに引用した絵本塾出版のあらすじは、表紙裏の袖部分にしっかり印刷してある。こういう部分をスルーして読まないのは、実にもったいない。出版社はそんな小さな部分にもこだわって作っているにちがいない。
「りんごかもしれない」をお手本に
2026年の読書感想画中央コンクール課題図書・低学年の部に選定された本は4冊あるが、低学年、特に1,2年生向けにお勧めなのは、この本「そうだ、いいものつくってあげる!」と「やまんばの12にんのむすめ」だが、 登場人物の少なさで言えば、前者に軍配が上がる。
なぜならば、出てくるのは「女の子」と「犬」だけ。語り手の「一人称全知視点(ひとり語り)」で話が進んでいくので、読者は自然と登場人物に感情移入しやすい。しかも面白い。奇想天外な「りんご」が次々と登場する名作「りんごかもしれない」(ヨシタケ・シンスケ著)を思い起こさせる。
女の子は犬と一緒にまちじゅうを歩き回って集めたガラクタの「ねじ」を外し、「トンカチ」で叩き、「じょうぎ」で測り、「やすり」をかけ、「ボルト」を締め、「のこぎり」で切り、「せっちゃくざい」で貼る。
そうやってあれこれ工夫して作った「しかく」「まるい」「おおきい」「ちいさい」「ラッパみたい」「バットみたい」なたくさんの「いいもの」を、「りんごかもしれない」に出てきたさまざまな形のりんごをお手本として見せた上で、画面に登場させれば、楽しい絵になることまちがいない(かもしれない)(^_^)
作品は四つ切り画用紙に描くことになるが、ダイレクトに描き込むよりも、小さな画用紙をたくさん用意しておき、そこに自分が思い描いた「いいもの」をたくさん描かせる。着色後、輪郭線に沿ってはさみで切り、画用紙の上に並べ、のりでていねいに貼る。
「背景」処理は、
A 自分のイメージした色で水彩で塗っておき、画用紙が乾いてから貼らせる。
B 白い画用紙に「いいもの」を貼り終えてから、水彩で塗って仕上げる。
どちらでもいいだろう。
なかなか描けない子もいる。そうした子には、「お手本」を用意しておき、教師がそれを見ながらそばで一緒に描いて見せる。そして「まねしていいよ」「一つ描けたら持っておいで」と声をかけてやる。

すぐに本が入手できない時は…
読書感想画コンクールの課題図書は、7月上旬に発表されるのが通例なので、夏休み前に書店に発注をしておけば、日本国内なら9月初めには入手できる。
ところが海外に設置されている日本人学校・補習校ではそう簡単には行かない。予算面での制約もある。
ヨッシーサイトにアップした資料を活用してもらえれば、AI「音読さん」で作成した音声と本文テキストが自動再生されるパワポファイルが含まれ、登場する「動物」「植物」「事物」のイラストも貼りつけてある。
iPadなどで再生したいなら、PCのパワポでファイルを読み込んだ後、「MOV」形式で保存し直せば、Androidなどの端末でも再生可能なはずだ。
本が入手できたとしても問題はある。学級数が少ない学校ならば、図書館司書の先生に読み聞かせてもらうことも簡単だ。だが一学年4学級以上の学校となると、司書の先生に大きな負担をかけることになる。
その点、AI音声ならば声帯への負担はなく、読み聞かせをしてもらう時間調整などの手間もなく、担任が好きな時間に子どもたちに聞かせることができる。
よろしければ検討してみてください。→パワポ資料はこちらから入手可能です。
読書感想画「やまんばの12にんのむすめ」はこちら。
「読書感想画ー「音読さん」で「読み聞かせ」いらず?はこちらから。
「図工」は技法を教える。「やってみたい」と思わせるから楽しくなる。「読書感想画」の描かせ方はこちら。
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