読書感想画ー絵が苦手な子は真似すれば良い!

「お手本」を選び、「まね」できればいい。

読書感想画コンクールのHPには、入選作が掲載されている。

それをタブレット端末などで見せながら、 「いいなぁと思う絵はどれ?」 とまず聞いてみる。

選びあぐねているようなら、教師が選び、

①中心人物はどこ? ②一番目立つ色は何か? ③どこから描いたか?

を予想させる。 正解は分からないが、入選作の多くは中心人物から描き始めるだろう。

そのあと、用意しておいた「四つ切り画用紙」の上で、指でぐるっと囲ませる。

第37回低学年文部科学大臣賞作品を見ると、画用紙の3分の1=A4の画用紙に描ききれないほど大きく描かれている。 同じく優秀賞作品も、「登場人物」と「テーブル」で画面の2分の1を占めている。

指でなぞらせ、四つ切り画用紙の上にA4画用紙を載せ、画面に占める広さを実感させたら、

「ちょっと描いてみるね。」

と、教師が四つ切り画用紙の上に載せた「A4画用紙」に鉛筆で薄く丸囲みをし、ササッと描いてみせる。表情などの細かい部分はもちろん省略していい。

「頭はまんまる。目は親指でぎゅっと押したぐらいの大きさかな。」 「くちばしは魚の口みたいに描いて。」 「体は横長のたまご。」 「羽と足を付けて、できあがり。」

うまく描く必要などない。「絵描き歌」のようにして目の前で描いて見せる事で、 (あれ?もしかしたら描けるかも?描いてみようかな…) と意欲を高めることが大事だ。

極端な話、入賞作をまね、想像を加えて少し変化させ、完成できればいい。

そもそも絵を描くのが苦手な子に、「①挿絵(=ヒント)なし」+「②耳からの入力情報」+「③内容想起」+「④場面選択」+「⑤絵で出力」なんてことをさせるのは、至難の業。 図画学習で評価できるのは⑤だけ。入賞作を完璧に模写することなどそもそも無理だが、まねをしているうちに構図や色彩についての理解は深まる。

 

※色だけ変えてみましたが…。

「そんなことやっていいんですか?」

まじめな先生ほどそう言う。

では尋ねる。

「描かないよりはずっといいんじゃないですか?」

描かない子は、授業時間が何時間あってもまったく描かない。それを放置することを思えばずっとましなのではないか?

心配性な先生はさらに聞いてくる。

「評価はどうするんですか?」

「B」で良かろうもん。少なくとも「C」じゃないでしょ?

まねをしたら「C」なんですか?

ならばその根拠を学習指導要領の中から示してもらうのはどうだろう?

図画工作科学習指導要領の中には、「真似」「模倣」「手本」を禁ずるというような記述はまったく出てこない。 そんなことよりも「表現」し「思考」し「判断」する力を、絵画、工作、造形などの活動を通して「知識」「技能」を身に付けさせるように、と100カ所以上にわたって記述されている。

一番いけないのは、苦手な子に対し、作り方も含めた「手本を示す」ことなく、主体性に依拠したまま、無為に時間を過ごさせることなのではなかろうか?

 

※「そっくりそのまま」写すのも大事な勉強です。

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