水彩絵の具は「薄く」「乾かし」「重ねて」塗ることを教える。
課題図書から1冊選んで描かせる
夏休み前、3年生に水彩絵の具の使い方指導の授業で「にじみ・ぼかし」や「混色」などの技法を教えた。
9月。最初の90分で読書感想画中央コンクール課題図書4冊を読み聞かせた後、1冊を選ばせ、描きたい場面のラフスケッチを紙に描かせた。
翌週90分は、一人ひとりと面談しながら構図指導。中心人物を描く位置を四つ切り用紙に鉛筆で丸く描き込んで手渡し、下絵を描かせる。
3週目には下絵を完成させ、油性ペンでなぞらせ、彩色を開始させ、4週目で大部分の子が完成になんとかこぎつけさせた。
クレヨンの塗り方とちがうことを教える
絵は「自由に」「思いのまま」に描かせることが大事だという考えがある。
ところが「自由に描いていいんだよ」「思ったまま描いていいんだよ」と声をかけ、自由に思いのままに描いていくと、頭の中で思い描いたような絵にならない、ということはよくあることだ。
今回は課題図書から1冊選び、自分が描きたい場面を決めたり、どんな色を選んで塗ったりするのかに関しては「自由」で「思いのまま」だ。
一方で、中心となる人や物を描く場所は、四つ切り画用紙に鉛筆で薄く丸囲みして示し、絵の具の「塗り方」については、
「ペンの線が見えるくらい薄く塗る」
「濃く塗りたかったら、乾いてから重ね塗りする」
ことを伝え、机間巡視しながら指導して回った。
だが塗り始めると、子どもたちはペンで描いた線が見えなくなるほど濃い色を塗ってしまう。なぜか?おそらく「パスと同じような濃さで塗る」のだと思っているからなのだろう。
とするなら、夏休み前の彩色指導の際、ペン描きした下絵の上に、パレットに水で薄く広げた色を塗る学習をしておく方がいい。
今回はその事に気付かなかったので、色を塗り始めた子の近くへ行き、
「パレットに色を水で広げて薄くして塗る」
「濃く塗り過ぎたなら、上から水を垂らし、濡れぞうきんで細かく叩いて拭き取る」
ということを個別指導をした結果、ペン描きした線が見える濃さで着色することができた。
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